迷子と捨てハリネズミ救済ネット
ハリネズミの食事
以前は日本で飼育されているヨツユビハリネズミは少なく、フードの種類も無かった為にキャットフードなどで代用していましたが、現在日本にはヨツユビハリネズミ専用のハリネズミフードが豊富にあるので、基本の食事はハリネズミフードを与えるようにして下さい。
また、成長期用のフードは脂肪分が高い為、長期に渡って与えることはあまりおすすめしません。
フードを切り替える際は胃腸への負担を軽減するため、最低でも1週間ほどかけて切り替えを行いましょう。
≪餌の与え方≫
1.フードについて
大きくて硬すぎるドライフードはふやかしてから与える様にします。
ふやかしが不要の硬くないドライフードは、歯周病予防の為にもカリカリのまま与えます。
※ふやかしフードを食べる事で歯周病や歯石が溜まることがあります。
歯周病・歯石予防には口腔内に滴下する液体のオーラルケア用品なども販売されていますが、
予防には定期的な通院が好ましいとされています。
※歯石が出来た場合は自宅での治療は難しいのでかかりつけの獣医師に相談しましょう。
2.数種類のフードを混ぜて与える
ハリネズミは特定のフードを与え続けると飽きてしまい一切食べなくなることがあります。
それを防ぐため、2~3種類のフードを混ぜて与えることが望ましいとされています。
また、数種類のフードを合わせることでバランスの良い食事をとる事が出来ます。
※常用していたフードが突然販売中止になる等の事態に備えるため
数種類のフードを食べられるようにしておく必要があります。
※ミックスした場合は特定のフードのみを食べ残していないかを確認し、
残している場合には別のフードを混ぜるようにしてみましょう
3.餌を与える時間
ハリネズミは夜行性です。
通常は夜に1~2回食事を与えるとようにしましょう。
朝、食べ残しがあったら片付けましょう。
※ふやかしフードの場合は長時間置くと傷んでしまうので3時間程度で片付けましょう。
夏場は特に注意が必要です。
※餌入れとお水のボトル又はお皿は毎日洗い清潔に、新鮮なお水がいつでも飲めるようにしておきましょう。
4.生き餌を与える場合
ハリネズミは虫が大好物です。
たんぱく源にもなる生き餌を上手に活用しましょう。
≪ハリネズミが食べる虫と与え方≫
・ミルワーム、コオロギ
ミルワーム、コオロギの生き餌を与える場合は冷蔵庫に数分保管し動きを スローダウンさせてから与えるようにしましょう。 ジャイアントミルワームは頭を潰し、コオロギは足を切るなどしてから与えるようにしましょう。
・ハニーワーム
ハニーワームは高カロリーの為、おやつとしてたまに与える程度にしましょう。
※最近は扱いやすく保存しやすい冷凍の虫や缶詰の生餌も市販されています ので上手に利用すると良いでしょう。
※生き餌を与える前にその虫達に野菜やフルーツを与えておく事で、好き嫌いの激しいハリネズミにも
良い栄養を与えることが出来ます。
≪ハリネズミフードを食べない場合≫
フェレットフード、フトアゴフードで代用します。
この2点も食べない場合は魚ベースではないウェットタイプのキャットフード、若しくは繊維質の少ないドライフードで代用する事も可能です。
その場合、シニア用・肥満対策用などの低脂肪のものを選びましょう。
※ドッグフードはタウリンが入っていないのでメインフードには向きません。
※ハムスター用のフードは栄養バランスが違うので避けましょう。
※個体の好みもありますのできちんと食べているかどうかよく観察して下さい。
≪ハリネズミに与えてはいけないもの≫
ハリネズミに与えると中毒などを起こす危険性のあるものがあります。
与えないようにする他、近くに置かないようにし、誤飲などにも気を付けましょう。
ネギ、タマネギ、ニラ、にんにく
貧血、下痢、肝障害(アリルプロピルジスルフィド)を起こします。
ジャガイモ
芽が有毒で神経麻痺や胃腸障害(ソラニン)を起こします。
生の大豆、生のほうれん草
消化不良を起こし、カルシウムの吸収を阻害します。
梅・桃・杏(あんず)・李(すもも)・枇杷(びわ)、アボカド
大きな種が入っている系のフルーツはダメと覚えると簡単です。
おう吐・肝障害・神経障害(アミグダリン)を起こします。
柑橘類
下痢をしてしまいます。
チョコレート、ケーキ(菓子類全般)
おう吐や下痢、興奮、昏睡状態(カフェイン、テオブロミン、糖分)になるこ とがあります。
牛乳(ヤギのミルクは可)、チーズ
ヨツユビハリネズミは乳糖を分解することが出来ないので下痢症状を起こす事があります。
無塩のカッテージチーズは食べても良いとされています。
※その他にも、ナッツ類・ぶどう・種子類・ごぼう・たけのこ・蓮根などは与えない方が良いとされています。
※上記の内容については獣医師確認済みですが、獣医師によっての見解が変わることがあります。
個体、環境等でも変わる事がある事をご了承下さいますようお願い致します。
また、分からない事や不安な事がある場合はかかりつけの獣医師にご相談して頂きますようお願い申し上げます。